治療前 治療後 患者 60代女性 主訴 「被せ物と自分の歯の色が違って浮いてみえる。自然な歯の色にしたい」とご相談いただきました。 診断 拝見したところ、上の前歯3本(左右の中切歯/1番、右の側切歯/2番)に詰め物、左上の側切歯に被せ物があることを確認しました。 また、飲食物由来の色素がエナメル質と結びつくことにより発生する着色(ステイン)はなかったものの、歯全体が黄ばんできていました。年齢を重ねると歯をコーティングしているエナメル質が薄くなり、歯の黄ばみが見られるようになります。 黄ばんだ歯は白い歯と比べ、お顔全体の印象が暗くなってしまうことから清潔感に欠けたり不健康な印象を与えたりすることがあります。 治療内容 ホワイトニングにはいくつか種類がありますが、ご自身でホワイトニングを行う場合、天然歯だけがきれいに染まり白くなりすぎてしまうことがあり、被せ物と天然歯の色が揃わず患者様の悩みが解決できなくなる可能性がありました。 そこで今回は、歯科医院で行う専門的な「オフィスホワイトニング」治療をご提案し、同意いただきました。 オフィスホワイトニングは専用の薬剤を歯の表面に塗布し、特定の波長の光(レーザーやLEDなど)を照射します。 この光が薬剤の成分と反応し、歯の表面に付着している色素が分解・除去されることで歯が白くなります。 さらに、オフィスホワイトニングにはご自身で行うホワイトニングと比べ、歯の色ムラが少なく短期間で歯の白さが実感できるメリットもあります。 患者様には「シェードガイド」とよばれる色見本を使用しながら、歯の色を相談したのち歯の表面の汚れや着色を取り除くクリーニングを行いました。歯の表面がきれいになると、ホワイトニングの薬剤が歯により染み込みやすくなります。 その後は以下の手順でホワイトニングを実施しました。 ①ホワイトニング剤が歯茎に付かないようにするため、歯茎に保護剤を塗布 ②歯の表面にホワイトニング剤を塗布し、光照射 ③ホワイトニング剤をしっかり除去 治療期間 2日 費用 33,000円 治療後の状況 被せ物と天然歯の色ムラが改善され、口元が……
治療前 治療後 患者 50代女性 主訴 「コーヒーや紅茶をよく飲んでいるが、飲んでいるものや量は変わらないのに、急に歯の着色が目立つようになってきたため取ってほしい。最近寒くなってきたので再びマスクをつけ始めた」とご相談いただきました。 診断 拝見したところ、下の左右の前歯6本(中切歯/1番、側切歯/2番、犬歯/3番)の表面に濃い茶色の着色が見られ、口を開けると目立つ状態でした。 急に着色が現れた原因は、マスクの着用により口呼吸が増え唾液の分泌量が減少したことで、お口の中が乾燥して色素の沈着が加速した可能性があると考えられます。 また、歯と歯の間には磨き残しと細菌が合わさった「プラーク」が見られ、プラークが石灰化した「歯石」も付着していたため、歯茎が少し腫れていました。 治療内容 下の前歯の着色を取るために、専用パウダーを水と空気と一緒に吹きつけて歯の表面の着色汚れを取り除く「エアフロー」を提案しました。 エアフローには、歯の表面を傷つけることなく短時間で効果的に着色を取り除けるメリットがあるため、口を長く開けることに不安があった患者様にもご納得いただけました。 歯茎が腫れて歯石も付着している状態でエアフローを使用すると、出血や痛みが引き起こされる可能性があるため、まずは歯茎の炎症を取り除く必要があります。 日頃の歯磨きの仕方を確認した上で適切な歯ブラシの使い方と歯間ブラシの通し方をお伝えしてから、振動で効果的に汚れを除去する「超音波スケーラー」を用いてプラークや歯石を取り、歯茎の炎症がなくなるよう注力しました。 数週間後に歯茎の腫れが引いたため、口を開けた状態を維持する「開口器」を使用しながらエアフローで着色を除去しました。 治療回数 2回 費用 2,500円 治療後の状況 歯本来の白さと輝きを取り戻し、患者様には「一番目につく前歯の着色がなくなり、何も気にせず笑顔で話せるようになった!」と大変お喜びいただけています。 現在、着色が再度つかないように着色予防の歯磨き粉「ブリリアントモア」をご使用いただき、1ヶ月に1回のメンテナンスにご通院されています。 治療のリスク ・病状、症状……
治療前 治療後 患者 30代男性 主訴 「マスクを取る機会が増えたので、前歯の着色が気になる」とご相談いただきました。 診断 拝見したところ、下の前歯を中心に歯の表面に茶色い着色が見られました。 患者様にお話を伺うと「コーヒーを飲むのが日課になっている」とのことで、着色しやすい飲み物を日常的に摂取していることが着色汚れの原因と診断しました。 治療内容 細かい粒子のパウダーを歯の表面に吹き付けて着色を取り除く「エアフロー」を行いました。 エアフローは歯を傷つけずに、短時間で広範囲の汚れを除去することができます。 着色だけでなく、歯が溶け出す「虫歯」や歯を支えている骨が減退する「歯周病」の原因となる細菌の塊「バイオフィルム」も除去することができるため、エアフローを行うことでお口全体の健康にも繋がります。 エアフローのパウダーが歯茎や唇に当たって傷がつかないように配慮しながら、丁寧に治療を進めました。 治療期間 1日 費用 2,000円 治療後の状況 着色がなくなり、清潔感のある口元になりました。 患者様にも「前歯がツルツルになり、マスクを取ることに抵抗がなくなった」と大変ご満足いただきました。 飲食物による着色は避けられないため、今後は定期的に歯のクリーニングにご来院いただく予定です。 治療のリスク ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります。 ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です。 ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります。 ……
治療前 治療後 患者 40代女性 主訴 「ホワイトニングに興味があり歯を白くしたいが、以前から知覚過敏の症状がある」とご相談いただきました。 診断 歯の色見本である「シェードガイド」で確認したところ、歯の白さは「A2」と僅かに黄ばみがある状態でした。 外部からの刺激により歯がしみる「知覚過敏(ちかくかびん)」については、主に奥歯に生じており、前歯に症状はありませんでした。ホワイトニングの術中や直後は特に知覚過敏の症状が強くなる場合がありますが、患者様はホワイトニングの実施を強くご希望されていました。 治療内容 専用のマウスピースと薬液を用いてご自宅で歯を白くする「ホームホワイトニング」をご提案しました。 ホワイトニングによる知覚過敏のリスクをしっかりとお話しし、ご納得いただいた上で治療を開始しました。まずは上下の歯の型取りを行い、ホームホワイトニング用のマウスピースを作製しました。 その後、完成したマウスピースとホワイトニング用の薬液を患者様にお渡しし、ホームホワイトニングの手順をご説明しました。 ホームホワイトニングを行う部位は、笑顔で口角が上がったときによく見える、前歯を中心とした上下20本の歯(右上下第2小臼歯/5番〜左上下第2小臼歯)を選択しました。 特に歯の根本の部分は色が濃いため、薬液がしっかり際まで行き渡るようご指導しました。 また、知覚過敏が生じるリスクが高かったため、先に知覚過敏を予防する処置を行い、ホワイトニング中に知覚過敏の症状が強くなった際の対処法も併せてお伝えしました。 治療回数 2〜3回 費用 30,000円 治療後の状況 色ムラがなく自然な白さの歯になり、シェードガイド上でもとても明るい「B1」の色味になりました。 知覚過敏もそこまで強い症状はなくホワイトニングを終えることができ、患者様にも「理想的な白さになって嬉しい」と大変ご満足いただきました。歯の白さと口腔内の良好な環境を維持できるよう、今後もメインテナンスを継続する予定です。 治療のリスク ・治療中、歯にしみるような痛みが出る場合があります ・得られる効果は歯の質により様々です。予定通りの白さに達……
治療前 治療後 患者 70代女性 主訴 「コロナ禍で2年程検診に来られなかった。歯石がかなり付いてしまい、着色もあるので取ってほしい」とご相談いただきました。 診断 拝見したところ、細菌の塊である「プラーク」や、プラークが硬く石灰化した「歯石」が全体の歯に多く沈着していました。 プラークや歯石が原因で、歯ぐきにも強い炎症が生じており、赤みや腫れが認められました。 また、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目を中心に着色も確認されました。 治療内容 患者様への歯磨き指導「TBI」を行ってプラークを除去し、歯ぐきの炎症を治めてから専用の器具で歯石を取り除く治療をご提案したところ、同意いただきました。 まずは、歯ブラシの正しい当て方や動かし方をご指導し、ご自身でプラークを除去する練習をしていただきました。 歯ぐきの炎症が落ち着いてから、歯磨きでは落とすことができない歯石を、専用の器具「超音波スケーラー」できれいに除去しました。 その後、歯ぐきの状態がさらに良好になったのを確認してから、歯の表面に専用のパウダーを吹き付ける「エアフロー」での着色除去をご提案し、こちらもご希望いただきました。 治療の前後では口腔内の写真撮影を行い、患者様に治療内容や効果をわかりやすくご説明できるよう努めました。 治療回数 2~4回 費用 2,000円~6,000円 治療後の状況 歯が本来の白さを取り戻し、歯ぐきもひきしまって健康的な口腔内になりました。 患者様にも「久しぶりの検診でお口の状態がどうなっているか心配だったが、説明をしっかりしてくれて状況がよく理解できた。見えにくいところも写真で確認でき、お口の中もとてもすっきりして気持ちが良かった!」と大変ご満足いただきました。 現在は3ヶ月に1回の検診でご通院い……
治療前 治療後 患者 20代女性 主訴 「歯の黄ばみと汚れがあり、表面がざらざらしている。歯ブラシでは落ちないのできれいにしてほしい」とご相談いただきました。 診断 歯の周りの組織の状態を調べる「歯周病検査」を行ったところ、細菌の塊が硬く石灰化した「歯石」や汚れの沈着が認められました。 歯石や汚れにより、歯ぐきの炎症「歯肉炎」が引き起こされている部位も確認されました。 頑固な歯の着色も生じており、ご自身の歯磨きだけではきれいにすることが難しい状態でした。 治療内容 まずは、歯ブラシの当て方やブラッシングのコツをご指導し、ご自宅で清潔な口腔内を維持する練習をしていただきました。 歯ブラシの選び方や動かし方、歯磨き粉や洗口剤の併用方法を丁寧にお伝えし、ご本人のスキルアップに繋げました。 その後、専用の器具を使用したクリーニングを行い、全体の汚れや歯石をしっかりと除去しました。 治療回数 2回 費用 保険適用 治療後の状況 歯が本来の白さを取り戻し、健康的できれいな口腔内になりました。 患者様の歯に対する意識も変わり、現在は定期的な検診を受けていただいています。 以前と比べて歯石や汚れの量が減少し、クリーニングの負担も軽減しました。 歯石が付きやすい部分は毎回写真を撮影し、わかりやすくご説明しています。 患者様にも「毎回クリーニングしてもらうとすっきりして気持ちが良い」と大変お喜びいただいています。 治療のリスク ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります ……
治療前 ホワイトニング前 ダイレクト前 治療後 ホワイトニング後 ダイレクト後 患者 30代女性 主訴 前歯のすきっ歯が気になるとのことでご相談いただきました。 結婚式を近く控えられており、短い期間ですきっ歯をキレイにされたいとのことでした。 診断 短期間でのすきっ歯の治療ではダイレクトボンディングという手法を用いることが多いです。 また結婚式を控えられているとのことで、ホワイトニングもご希望されていました。 治療内容 ご本人の希望に沿ってホワイトニングを行ない、色味をあわせてダイレクトボンディングで隙間を埋めていきました。 治療を行える期間が限られていましたので、アポイントの調整や治療計画は厳密に管理して進めました。 治療期間 約1ヶ月 費用 100,000円(税別) 治療後の状況 予定していた期間で治療が終わり、大変お喜びいただけました。 食事や歯ブラシも問題なくできているとのことで、定期検診で通院いただいております。 治療のリスク ホワイトニングは治療期間中に歯がしみる可能性があります。 ダイレクトボンディングは欠ける、取れるなどの欠損、または時間の経過によって変色が起こる可能性があります。 ……
治療前後 治療前 治療後 はじめのご相談内容 定期検診でお越しいただいた際、「昔から銀歯が気になっている」とお話されており、銀歯の下に虫歯がある可能性もお話したところ、白い歯に変える治療についてご希望いただきました。 診断結果 銀歯を外してみたところ、クラウンの周りに虫歯がありました。おそらく同じ時期にインレーとクラウンを作成されたようで、ほぼ同様に虫歯が進行していました。 行った治療内容 古くなっていた銀歯を取り外し、周りのう蝕を取り除きました。 院内のセレックを用いて、3Dデータの型取りをして、詰め物、被せものは当日中に作成し、翌日に実際に患部へ装着しました。 このケースのおおよその治療期間 約2日(1回あたり1時間程度×2回) おおよその費用 インレー約5万円(税別) クラウン約6万円(税別) 術後の経過や現在の様子 現在もクリーニングで通っていただいており、特に患部への異常はありません。 かみ合わせも問題なく、割れるなどもしていません。 その後、他の銀歯についても白い歯に変えたいとのご相談を頂いており、毎回1本ずつなど、少しずつ治療を進めています。 治療のリスクについて セラミックは歯と同様かけたりすり減ったりする可能性があります。 ……