こんにちは、【我孫子駅徒歩4分なかむら歯科】の神山です。
先日韓国へ仕事で行ってきましたので、今回はその報告をさせて頂こうと思います。
韓国ナンバーワンのインプラント企業、オステムインプラントの本社の見学及びDr.Hongの講演
そして韓国デンタルショーにも参加してきました。
歯科専門書籍のブースでは、神山洋介先生、神山美穂先生、影山龍市先生が執筆協力させて頂いたドクター向けの教育参考書の韓国語翻訳も並んでいました。(日本でもベストセラーになっています)
オステムインプラントは、世界の歴史ある有名インプラントメーカーの良いところを研究し、さらにアジア人により適したインプラントを製造しているインプラントメーカーです。
立派な本社ビルでドラマや映画のロケ地にも使われるほどだそうです。
中にはオフィス、展示スペースのほか、大きな講演会場、巨大な社員食堂、テレビ撮影施設などもありニュースやオンライン教育にも力を入れているそうです。また研究室が多数あり、本社の横で様々な研究開発が行われていました。
中には手術室があるクリニックもありました。
当院では、オステムのインプラントガイドシステムを利用しています。
この15年の間に、国内外のいろいろなインプラント用サージカルガイドシステムを使用してきましたが
オステムのガイドシステムは大変優れていて、安全で操作性に優れ、手術時の患者さんの負担軽減にとても役に立っています。
近年、日本でもインプラント治療は多くの人に一般的な治療として認知されるようになりました。
何らかの理由で歯を失った方や元々歯がない方、入れ歯で困っている方など
噛める歯を再建したり、入れ歯のサポートとしてインプラントを利用したりとインプラント治療も多岐にわたります。
製品、技術も年々進化し、特に近年のデジタルを駆使した診査、診断からガイドサージェリーによる手術補助は術者と患者の負担軽減、手術時間の短縮、侵襲が少なくなるなど
平たく言えば、以前よりも難しい治療が楽になり、より安全で安心して受け易くなりました。
ただし、そんなQOLを高めてくれる治療も、日本では保険外診療の為、負担が大きいのも現実です。
あまり知られていませんが、日本でもインプラント治療で保険が利く場合があります。
ただし、下記のようないくつかの条件があります。
腫瘍や第三者による事故の外傷などが原因で顎の骨を広範囲に失っている症例
生まれつきの疾患により顎骨を連続して1/3以上失っている症例など
一般的なものではありません。
「差し歯にしていたけれどダメになって抜歯が必要な場合」
「歯周病がひどくなって抜かなければならなくなった」
「虫歯がひどくなって、歯根が化膿してしまって」
といった一般的なケースでは、保険が適用となりません。
今回訪れた韓国の通訳してくれた女性の話では
韓国では65歳以上の国民は、2本までインプラント治療を国が補助してくれるそうです。
そのため、近年韓国では義歯を入れる人が減っているとのことでした。
韓国では歯を失ったらインプラントをするのが一般的だとか。
また彼女を含め周りの40代50代の人たちはインプラント貯金をしていると聞いて驚きました。
どの国でもインプラント治療だけでなく、歯科治療は一般的に高額な治療というのは世界共通ですが
国によって保険や医療制度が異なるため補助の仕方も色々ありますね。
個人的にはインプラント貯金も大切かもですが、予防に時間とお金を割いた方が安上がりだと思うのですが・・・
なかむら歯科では、歯を失う前にできる治療に力を入れています。
そのためには、予防に力を入れることが必須です。
自分の状態を知る、感染しない、しにくい口の中を作る。
その中でも例えば矯正治療は最大の予防処置ですね。若いうちにやっておくことで
その後自分の歯で生活できる年数はより長くなります。
無くなった後も大切ですが、無くなる前に大切な時間を過ごしましょう。