患者 | 11歳女の子 |
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主訴 | 「お茶をよく飲むので前歯が茶色くなった。見た目が気になるのできれいにしたい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、下左右の前歯4本(中切歯/1番、側切歯/2番)の表面が茶色に変色しており、他の歯よりも見た目が良くない状態でした。
着色の多くは飲食物由来の汚れ「ステイン」により引き起こされます。 また歯の表面や歯肉との境目には磨き残しと細菌が合わさった「プラーク」が見られ、このまま放置すると、プラークが石灰化し歯磨きでは取り除けない「歯石」が付着したり、歯ぐきが腫れて「歯肉炎」になったりするリスクも高まります。 |
治療内容 | まず、エアー圧による音波振動を利用して汚れを除去する「エアーブラシ」でプラークをしっかり落としてから、下前歯の着色を取るために専用パウダーを水と空気と一緒に吹き付け、表面の汚れをきれいに取り除く「エアフロー」を提案し、同意いただきました。
エアフローは自費診療ですが、歯の表面を傷付けず短時間で効果的に着色を取り除くことができ、お口を長く開けていることが難しい小児の負担を軽減できるメリットがあります。 患者様と親御様に説明した上で、エアーブラシでプラークをしっかり取り除いたあと、エアフローで頑固な着色をきれいに除去し、治療を終了しました。 |
治療回数 | 1回 |
費用 | 1,000円 |
治療後の状況 | 歯が本来の白さを取り戻し、明るい口元になりました。
患者様は「気になっていた歯が白くなってうれしい」と大変お喜びでした。 現在はきれいな状態を維持するため、定期的に通院いただき経過を観察しています。 |
治療のリスク | ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります |
クリニックより | 着色汚れは歯磨きだけでの予防は難しいため、適切な方法で除去することが大切であり、また除去したあとも十分なセルフケアや歯科医院でのケアが重要です。 小児の場合は年齢により水のパワーなどで難しい場合があるため、様子を見ながら治療を行います。 お子様の歯の見た目でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。 |