患者 | 50代女性 |
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主訴 | 「コーヒーや紅茶をよく飲んでいるが、飲んでいるものや量は変わらないのに、急に歯の着色が目立つようになってきたため取ってほしい。最近寒くなってきたので再びマスクをつけ始めた」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、下の左右の前歯6本(中切歯/1番、側切歯/2番、犬歯/3番)の表面に濃い茶色の着色が見られ、口を開けると目立つ状態でした。
急に着色が現れた原因は、マスクの着用により口呼吸が増え唾液の分泌量が減少したことで、お口の中が乾燥して色素の沈着が加速した可能性があると考えられます。 また、歯と歯の間には磨き残しと細菌が合わさった「プラーク」が見られ、プラークが石灰化した「歯石」も付着していたため、歯茎が少し腫れていました。 |
治療内容 | 下の前歯の着色を取るために、専用パウダーを水と空気と一緒に吹きつけて歯の表面の着色汚れを取り除く「エアフロー」を提案しました。 エアフローには、歯の表面を傷つけることなく短時間で効果的に着色を取り除けるメリットがあるため、口を長く開けることに不安があった患者様にもご納得いただけました。 歯茎が腫れて歯石も付着している状態でエアフローを使用すると、出血や痛みが引き起こされる可能性があるため、まずは歯茎の炎症を取り除く必要があります。 数週間後に歯茎の腫れが引いたため、口を開けた状態を維持する「開口器」を使用しながらエアフローで着色を除去しました。 |
治療回数 | 2回 |
費用 | 2,500円 |
治療後の状況 | 歯本来の白さと輝きを取り戻し、患者様には「一番目につく前歯の着色がなくなり、何も気にせず笑顔で話せるようになった!」と大変お喜びいただけています。
現在、着色が再度つかないように着色予防の歯磨き粉「ブリリアントモア」をご使用いただき、1ヶ月に1回のメンテナンスにご通院されています。 |
治療のリスク | ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります |
クリニックより | お口が開けづらい、長い間口を開けているのが難しいという方には、開口器を使用するなど患者様の状態に合わせた柔軟な対応を心がけています。 治療に不安を感じる方は、どうぞお気軽にスタッフにお声がけください。 |