患者 | 50代女性 |
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主訴 | 定期検診でご来院いただいた際に、磨き残しが多い箇所が認められました。 |
診断 | 患者様の左下前歯は「叢生(そうせい)」と呼ばれるでこぼこの歯並びで、歯が重なり合っている部分にプラークや歯石が付着していました。
プラークや歯石は細菌の塊のため、放置すると虫歯や歯周病を引き起こす恐れがあります。 |
治療内容 | まず、ご自宅で使用している歯の清掃道具を確認し、隙間が非常に狭い部分はデンタルフロスしか通らないことを説明しました。 デンタルフロスにはF字型やY字型の取手が付いているものもあります。しかし、このタイプは糸がピンと張っていて歯面に当てにくいため、手巻きタイプのデンタルフロスをおすすめし、具体的な当て方や動かし方をアドバイスしました。 やや広めの隙間に関しては、デンタルフロスよりもやや太いMサイズの歯間ブラシを使うことで、効率よくプラークを落とせることをお伝えしました。 また、歯石はプラークが硬く石灰化したものであり、ご自身のケアだけでは落とすことが難しくなります。そのため、専用の器具を用いて丁寧に除去していきました。 |
治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
費用 | 保険適用 |
治療後の状況 | 清掃道具の使い方を意識するだけでプラークが綺麗に落ちることを患者様に実感していただき、「自宅でのケアを頑張りたい」とモチベーションの向上にもつながりました。 「こんな風に汚れが残っていてショックだった。しっかりケアできているか確認するために、定期検診の期間を短くしたい」とご希望いただきました。 今後も定期的にご来院いただき、歯の健康だけでなく歯磨きチェックも継続していきます。 |
治療のリスク | ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります |
クリニックより | プラークや歯石の付着を予防するためには、ご自身でしっかりと歯のお手入れをするとともに、正しいケアができているかを歯科医院で定期的に確認することが大切です。 今回、患者様に定期検診の重要性をご理解いただけたことは非常に嬉しい点でした。 当院では、歯科検診の際に患者様ひとりひとりに適したケア方法をご提案させていただきます。日々の歯磨きが適切かどうかを確認するためにも、ぜひ一度ご来院ください。 |