患者 | 11歳男の子 |
---|---|
主訴 | 「子どもの歯が茶色く、歯ブラシで磨いても落ちない。虫歯になっているのではないかと心配」と親御様よりご相談いただきました。 |
診断 | 歯の色に関しては、虫歯ではなく着色と診断しました。 歯の着色の多くは飲食物由来の「ステイン」により引き起こされます。詳しくお伺いしたところ「普段からお茶をよく飲む」とのことで、着色の原因はお茶である可能性が高いと考えられました。 また、歯の表面には細菌の塊であるプラークや歯石が付着しており、その刺激で歯ぐきに炎症が生じて軽度の歯肉炎になっていました。 |
治療内容 | 診断結果を丁寧にお伝えした上で、まずは歯ぐきの炎症を抑えてから、歯の表面に専用のパウダーを吹き付ける「エアフロー」で着色を除去する治療をご提案しました。 エアフローは歯の表面を傷つけずに着色の除去ができ、痛みや治療時間の負担も少ないことがメリットです。 ご本人様と親御様に同意いただき、最初にプラークの付着や歯肉炎が起きている部位に対する歯ブラシの当て方を確認しました。 歯肉炎を改善するためには、正しい歯磨きを数日〜数週間継続する必要があります。後日再びご来院いただき、歯ぐきの炎症が落ち着いていることや、歯ブラシがしっかり当たっていることを確認してから、エアフローでの着色除去を実施しました。 |
治療回数 | 2~3回 |
費用 | 2,000〜3,000円 |
治療後の状況 | 歯が本来の輝きを取り戻し、歯ぐきも引きしまって健康的なお口になりました。
ご本人様からは「真っ白で綺麗な歯になってびっくり!」とお喜びのお言葉をいただき、親御様にも「歯ブラシで取れず心配だった汚れがこんなに綺麗になってすごい!お任せして良かった」と大変ご満足いただきました。 今後も3ヶ月に1回の定期的なメンテナンスを継続していく予定です。 |
治療のリスク | ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります |
クリニックより | 当院では、歯の治療や着色除去、細菌の集合体である「バイオフィルム」の除去を行う際は、歯ぐきの炎症が落ち着いていることを確認してから実施しています。 日頃からお口の中の環境を整えるためにも、定期的なメンテナンスはとても重要です。 着色の除去は、歯に負担の少ないエアフローで行うことが可能です。ご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 |