患者 | 80代男性 |
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主訴 | 「歯磨きをすると痛いので、虫歯になっていないか見てほしい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、細菌の塊である「プラーク」がご自身での歯磨きでは取りきれておらず、長時間付着したままになっていました。 その結果、歯ぐきが細菌感染して炎症が起こる「歯肉炎」が生じ、歯ぐきの痛みや出血が引き起こされていました。 このまま放置すると更に炎症が進行し、将来的に歯の揺れや喪失につながる恐れもありました。 |
治療内容 | ご自身で口腔内を綺麗に維持していただけるよう、歯磨き指導を行いました。
歯ぐきに炎症が起こっているときは、歯ブラシを当てると痛みが出るため、歯を磨くのをためらってしまう方もいらっしゃいます。 特に上の前歯にプラークが多く付着していたため、左上の前歯(犬歯/3番)から順番に歯磨き指導を進めていきました。 |
治療回数 | 今回は2回 |
費用 | 保険の範囲内 |
治療後の状況 | 歯磨きの技術が向上し、以前より清潔な口腔内を保てるようになりました。 2回目のご来院時にご自宅でのケアの様子をお伺いしたところ「最初は出血して痛かったけど、口をゆすいだときの血の色が少しずつ薄くなってきた」とお話いただきました。 今後も検診を継続し、歯ブラシが正しく当たっているかをチェックするとともに口腔内の写真を撮影して治療前と治療後の比較をしながら、お口の健康について患者様と一緒に見直していく予定です。 |
治療のリスク | ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります |