治療から3年後
患者 | 40代女性 |
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主訴 | 「歯の向き、歯の並び、歯の色がおかしい」とご相談いただきました。 |
診断 | 拝見すると、上の前歯2本(左右の中切歯/1番)の被せ物が劣化して変色しており、特に左上の前歯は、歯と歯茎の境目から金属が透けて見えている状態でした。
また、上の前歯が前方に突き出している「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」が認められ、歯並びが悪く、噛み合わせも悪くなっていました。 |
治療内容 | 被せ物を作り替えるだけでは、歯を削る量が多くなるため、歯に負担がかかってしまうことをご説明しました。 そこで、歯を削る量を最小限に抑えるため、部分矯正で歯を正しい位置に治してから、被せ物を作り替える治療をご提案しました。 まず、不適合な前歯の被せ物を外して仮歯に置き換え、中の土台になる歯の根っこの治療を行いました。 次に、ブラケットと呼ばれる装置にワイヤーを通して歯を移動させる「ワイヤー矯正」を上の前歯に行い、歯並びを改善しました。 最後に、前歯に自然な白さで強度のある「ジルコニア」で被せ物を作製し、装着しました。 |
治療期間 | 9ヶ月 |
費用 | 700,000円 <内訳> 部分矯正 400,000円 ジルコニア 150,000円×2本 |
治療後の状況 | 歯並びと歯の色が改善し、自然で美しい口元になりました。
初診で来院されてから9年経ちますが、痛みなどもなく、経過は良好です。 口腔内の健康を保持するため、現在も定期的なメンテナンスでご来院いただいています。 |
治療のリスク | <セラミック(ジルコニア)治療> ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります。 ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります。 ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です。 <ワイヤ―矯正治療> |