患者 | 40代女性 |
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主訴 | 「歯が痛い」「違和感がある」とのことでご相談いただきました。 |
診断 | 拝見したところ、深い虫歯がありました。 歯の根まで達していましたが、なるべく神経を残したいとのことで温存療法で治療する方針となりました。 このような症状では片方の鼻だけ詰まりやすく稀に膿が出るなどの症状が出ることがあります。患者さんは歯が原因だとは思っていらっしゃらなかったようですが、レントゲン撮影時にお伺いしたところ思い当たる症状があったそうです。 |
治療内容 | 虫歯になっていた歯の根のうち1本は死んでしまっており、残り2本の歯の根は生きていた状態でした。 炎症が起きていた歯の根から上顎洞と呼ばれる上顎の空洞にまで炎症が達しており、レントゲンでも白く靄がかかったようになっています。 自由診療になりますが、MTAという殺菌力の高い薬を使って歯の神経を残す処置を行いました。死んでしまっていた歯の根は丁寧に取り除き、緊密に薬剤を充填しました。 この様に歯の神経を残すような処置をVPT(バイタルパルプセラピー)と呼び、最近ではこのような治療方針を求めて遠方からのご相談も増えています。 |
治療期間 | 約6ヶ月(通院回数約3回) |
費用 | 約20万円(税別)(被せもの込) |
治療後の状況 | 約3回の通院で完了となりましたが、このような治療では完治したかを十分に確認してから出ないとかぶせものは致しません。 今回はコロナの影響などもあり比較的時間をかける形となりましたが、樹分な成果が得られたと思います。 |
治療のリスク | 残した神経も感染する可能性があります。 神経をとった歯はもろくなり、破折のリスクが高まります。 |