暑い日が続きますね。神山美穂です。先月、西埼玉中央病院の田中健一先生、東京医科歯科大学の品田佳世子教授とフィリピンのマニラに行き、歯科相談、幼稚園健診、講話、小学校の歯科授業をしてきました。
歯科相談では、去年に引き続き、お子様のむしばや歯並びの相談が多かったです。フィリピンは日本にくらべて、砂糖の摂取率の高さやお手伝いさんの存在(子供を面倒見てくれてありがたい反面、ぐずるとすぐお菓子をあげてしまうようです。)が虫歯に影響してきているようでした。また、すごく虫歯のある子のフィリピン人のお母さんが仕上げ磨きをしたことが無いとおしゃっていて、びっくりしました。日本は保健センターなどで当たり前に行われている歯科教育の大事さをあらためて感じました。日本では、こんな虫歯の子はなかなかいないです。
グラフは、昨年のマニラ在住日本人の医療事情に関してのアンケートから抜粋しました。マニラにいらしている日本人の方々にお聞きするとマニラでの生活は思ったより、ずっと過ごしやすく快適だが交通渋滞と医療面は不安とおっしゃいます。今回の相談でも、フィリピンで4件も歯科医院を受診されたり(抜かないと死ぬといわれたようで、かなり不安がっていました。)、ネットで専門用語をかなり調べて相談にいらっしゃったかたもいました。やはり、異国の地で具合が悪くなるとは誰しも不安です。そのような気持ちを少しでも和らげてあげるようなお手伝いができればと思いました。
歯科検診と講話に行ったオイスカマニラ幼稚園では、去年の講話で紹介したあいうべ体操を毎日していてくれました。室内は裸足保育だし、あいうべ体操もして、子供達がマニラでもすくすく育ってくれることを期待します。
小学校は噛む力を測定できる機械を導入して、みんなに噛むことの大事さを実際に体験してもらいました。