歯科医師の北村です。
肌寒い日が続きますが、皆様はどうお過ごしでしょうか。
ちょうど先月に痛くない麻酔の方法のセミナーに参加してきたので、今回は麻酔についてお話ししたいと思います。
麻酔は全身麻酔と局所麻酔とがありますが、今回は局所麻酔についてです。
局所麻酔には厳密には以下の三種類があります。
①表面麻酔法
軟膏、もしくは噴霧式の麻酔薬を歯茎に塗布し、患部のみを麻酔する方法。効果時間は大体
5~10分程。
②浸潤麻酔法
液状の麻酔薬を歯茎に注射し、患部周囲を麻酔する方法。効果時間は1~2時間程。
③伝達麻酔法
液状の麻酔薬を大本の神経近くに注射し、広範囲にする方法。効果時間は4~6時間程。
これが表面麻酔薬、左が軟膏で右が噴霧式の液体。
これが局所麻酔と伝達麻酔で使う麻酔薬と注射器具。
局所麻酔と伝達麻酔に使う麻酔薬(上記の写真)には、効果を増強し、出血を抑えるためにアドレナリンが含まれています。局所のみの効果であるため危険は無いですが、薬自体は全身に回るためすこし血圧が上がったりドキドキしたり感じる方がいます。
そのため、高血圧、もしくは心臓など循環器に不安がある方は事前にお申し出ください。アドレナリンが含まれていない麻酔薬もありますのでそちらを使わせて頂きます。
また、効果については人それぞれで個人差があります。骨が硬かったり、骨が厚くて麻酔薬が歯まで浸透しにくい方や麻酔を行う部位に炎症がある方は効きづらいことがあります。
麻酔の効果は治療後も続きます。麻酔が効いている間は、痛みや温度に関して感じにくいため食事はあまりしないようにお願いします。もし、食事をする場合は固いものや熱いものは避けて食べやすいものから食べてください。お子様の場合は気にして触ったり引っかいたりしないよう親御様で注意して見ていてあげてください。
なかむら歯科では、表面麻酔と局所麻酔時に特殊なテクニックを併用しできるだけ痛みがすくない麻酔行っていますので、痛みの心配もなく最低限の麻酔で治療が受けられますよ!