こんにちは、なかむら歯科の笹原です。
今回は、『顎関節症』と『自律神経』についてお話ししたいと思います。
この季節、気温の変化や花粉症の影響などで、身体の調子が優れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
顎関節症と自律神経は密接に関連しています。
ストレスや緊張が原因で顎関節症を引き起こすことが多く、そのストレスや緊張が自律神経のバランスを崩し、症状を悪化させることがあります。
顎関節症とは、顎関節の周りの筋肉や関節に問題が生じた際に発症する症状の総称です。
この症状には、顎の痛みや張り感、顎関節の音や違和感、顔面の痛みや頭痛などが含まれます。
顎関節症は、歯を食いしばったり、ストレスが原因で起こることが多く、治療法も様々です。
また、自律神経は、自律的な体機能を調節する神経系のことを指します。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれており、それぞれが体の状態を制御します。
交感神経は、ストレスや緊張時に活性化し、心拍数や血圧を上げるなど、身体を興奮状態にします。一方、副交感神経は、リラックスや休息時に活性化し、身体を安定状態にします。
そこで、顎関節症を治療する際には、自律神経の調整も重要なポイントとなります。
マッサージや整体などの手技療法は、筋肉や関節の調整だけでなく、自律神経のバランスを整える効果があります。
特に、歯肉マッサージは、歯周病の予防や歯の健康維持にも効果があることから、顎関節症の治療にも取り入れられることがあります。
歯肉マッサージは、顎関節症のうち「筋弛緩型」と「変形型」に効果的とされています。
「筋弛緩型」は、ストレスや不安などによって筋肉が緊張し、顎の開閉が困難になる症状です。
このタイプの顎関節症には、筋肉の緊張をほぐすマッサージが有効です。
歯肉マッサージは、歯周病の予防や歯の健康維持にも効果があることから、筋肉の緊張をほぐすだけでなく、自律神経のバランスを整える効果もあります。
「変形型」は、顎関節の軟骨や骨が変形して、顎の開閉が困難になる症状です。
このタイプの顎関節症には、矯正などの治療が必要ですが、歯肉マッサージを併用することで、筋肉の緊張をほぐして症状の改善を促すことができます。
ただし、「変形型」以外の顎関節症には、歯肉マッサージが効果的でない場合があります。そのため、症状の原因を正確に把握し、適切な治療方法を選択することが大切です。
自分でできる歯肉マッサージは、歯ブラシや電動ブラシを使い、優しく歯茎や頬をマッサージすることで行えます。
また、専門家による歯肉マッサージは、より効果的な治療効果を得ることができます。
当院においても、歯肉マッサージを実施しておりますので、お気になられましたら、ぜひお声がけください。
この季節、お身体に気を遣いながら、健康で充実した生活を送りましょう🌸