今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、皆様はどうお過ごしですか?
歯科医師の北村です。
今回は歯周病と糖尿病についてお話します。
歯周病と糖尿病はあまり関係ないように感じられますが、実は大きく関わっています。
糖尿病とは簡単に説明すると、血糖値を下げるインスリンというホルモンの働き悪くなってしまうことにより、血糖値が異常に高くなってしまう病気です。
血糖値が高くなる事で、様々な血管に障害が起こります。
もちろん、歯茎の中には沢山の血管が走ってますので血流不足による酸素や栄養の低下、免疫力などが低下します。
これらが原因となり歯周病が悪くなります。
歯周病が悪い状態が続くと、歯茎の腫れている部分から炎症物質がでます。
それらの物質が血糖値を下げるインスリンの働きを悪くします。
これらが原因となり糖尿病が悪くなります。
と難しい話してしまいましたが、何が言いたいかというと
歯周病と糖尿病はお互いに悪くするということです。
平成28年国民栄養調査(厚生労働省)によると、日本人の糖尿病患者及びその予備軍は共に1000万人以上いると言われています。
歯周病の治療や定期健診を受ける事は、糖尿病の患者にとってとても重要なことですね。