こんにちは。院長の神山です。
少しずつ寒くなってきましたね。
よくスキーに行く越後湯沢の山にも少しずつ雪が降り始めたようです。
この前ブログを書いたときは暑かったのに気づけばもう冬が直ぐそこですね。
今年はこのままコロナが落ち着いたまま年末年始を迎えたいものです。
先日、久しぶりにオンラインでは無く、リアル開催の学会発表をしてきたのでご報告です。
ここ2年近く国内外の学会や研修会がほとんど中止かオンライン開催となっていましたが
ようやくリアル開催、ハイブリッド開催が出来るようになってきました。
学会や研修会、勉強会で発表する事は、
自分たちの診療がきちんと為されているのか。経験してきたこと、学んで来たこと
そして研究してきたことが、患者さんに還元できているのか?
こう言うことを自分に問いかけ
患者さんにより良い歯科治療を提供するため、
より快適に歯科治療を受けてもらえる様にするための試練だと思っています。
こういう試練にチャレンジし、日々の診療記録を見返したりまとめたりすると言う作業は
とても地道で、面倒な作業がたくさんあります。
残念ながら、医療従事者だから誰もがやっているわけではないのです。
仕事とは別の、オフの時間をたくさん割いて、家族や仲間にも迷惑を掛けたり助けられて出来る仕事なので
色々な犠牲もたくさん払いながらやらなければならない仕事の1つです。
患者さんには予約が取りづらかったりでご迷惑を掛けていることもあるかと思いますが
自分の仕事をフィードバック出来ない人に成長は無いと思います。
そう自分に言い聞かせ気を引き締めていますので、どうかご理解ください。
今回発表させて頂いた内容を簡単にまとめると
超高齢社会の日本において、高齢者への歯科治療アプローチを考えると言うものでした。
歯を失ったという現象に対して、色々なアプローチがありますが
私の専門はインプラント、歯周病治療です。
不幸にして歯を失った方の多くは、顎の骨も減っていることが多々あります。
そこにしっかり咬める歯を作るとなると、骨を増やしたり、歯ぐきを増やしたりする再生治療が必要な場合があります。
複雑で、難しい治療になるため誰もが出来る治療ではないのですが
特に私が得意としている分野でもあります。(同分野で歯科医師向けの講演、セミナーも過去に行っています)
しかし、場合によって侵襲が大きかったり、長い治療期間を要することがあるため
年齢と余生とのバランス、時間とのバランスもとても重要な要素だと思います。
インプラントの専門医として培った技術
そして、精密で安全、確実な治療のため、顕微鏡を使用した治療の技術
これを融合して、移植による治療の臨床報告をさせて頂きました。
同じ状況にインプラントで歯を作ろうとしたら、1.5年から場合によっては2年近くかかったかもしれません
しかし、今回の発表のような移植による回復であれば
約6カ月で同様の結果が得られ、手術の侵襲と回数を減らすことができ
かかるコストも大きく下げることが出来たので、高齢の患者さんには大きなメリットがあったと思います。
発表後、聞いていた歯科医師の先生からもお褒めの言葉や評価を頂きました。
患者さんからも、笑顔で喜んでもらえたり、ここに来て良かったと言ってもらえると
地道な苦労や陰の作業が報われますね〜❗
先日も、もっと早く出会えてたらと言って頂きこちらが感謝の気持ちで一杯になりました。
言葉というのは不思議ですね。
人を幸せにも不幸せにもします。
プロの我々でさえ、自分の仕事に対して褒められればうれしいものです。
また更に快適な治療と結果を提供できるように頑張っていきます!
写真は、先日の学会発表後、臨床応用顕微鏡歯科学会 学会長の秋山勝彦先生から
感謝状を頂いた際の写真です。
いつかマスクでのこういう写真も昔はこうだったねと笑える日が待ち遠しいです。