歯科医師の影山です。
タバコ
ちょっと昔は草冠に良いと書いて莨(タバコ)とされていたようです。
良い草だったものが今では日本人のガンの原因(2005年罹患例)の調査では、男性では喫煙
(能動)が29.7%と1位で、女性では感染性要因が1位で、喫煙(能動)は2位の5.0%となっ
ています。
歯周病学会認定医からすると歯周病のリスクを高めるタバコはよくないものという認識で
す。喫煙は歯周病を悪化させるだけではなく歯肉の色を黒ずませて見た目を悪くしたり口臭
の原因にもなります。さらには口腔ガンのリスクも高くなります。
またニコチンの作用で、歯茎の血流が悪くなると、細菌等に対する抵抗力が落ち、歯周病に
かかりやすくなります。
歯周病の初期症状の歯肉炎が目立たなくなり、早期発見が遅くなります。さらに歯周病の治
療を受けても効果が現れにくいといわれています。そのため喫煙者と非喫煙者を比べると早
期に歯を失う傾向があります。
その他にも色々とリスクが高まるため健康に悪影響が出ます。
受動喫煙の問題も大きく取り上げられています。受動喫煙は漂う煙や吐き出された煙が髪の
毛や衣類や家具やカーテンにつくことで、直接タバコを吸っていない人に被害が出てきま
す。タバコ臭いと感じた時には煙を吸っていることになります。受動喫煙のため心筋梗塞やぜ
んそく、早産にもなりやすいと発表されています。特に妊婦や赤ちゃんは影響が大きいです。
老若男女問わず禁煙を始めていただきたいです。
一人で悩まないで
応援してくれる人たちがいます。
近くの禁煙外来を受診してみてはいかがでしょうか。
禁煙は近所の禁煙外来に!
歯のトラブルは近所の歯科医院に!