今回は歯医者の休みの過ごし方について紹介したいと思います。
私達なかむら歯科の休診日は木曜、日曜、祝日となっています。
運悪く、休診日に痛みが出たり、つめものなどが取れてしまったりしたときにはご不便をおかけしてしまいます。
また決まった休診日以外でもクリニックを留守にすることもありその際もご不便をおかけすることがあると思います。
そのような中で休養を取らせて頂くことはもちろんですが、その他にもこのような過ごし方をしていたんですよ。という紹介をさせて頂こうと思います。
これを記事にしようと思ったきっかけは、患者さんとお話している中で「え?そうだったんですか?」と驚かれる方が多かったからなのです。
最近では毎月日曜日の休みは歯科医師向けのセミナーを手伝っています。
その他木曜も日曜も国内外の学会、セミナー、講演会に参加していることが多く、意外と休診日にも普段できない仕事をしているんです。
例えば今回のゴールデンウィークですが、祝日などの休みを使って
日本では難しいセミナーを手伝ってきました。
インプラントを含め、歯周病治療、むし歯治療、矯正治療、抜歯や歯の保存治療には、丁寧に、そして長く歯を残し、安定した状態を長期で維持する準備のために外科的な治療が必要になることが多々あります。
より正確に、より早く、より非侵襲的に処置を行うためにはトレーニングは必須です。
我々歯科医師は当然ながら、外科の医師も同様です。
日本で我々ができるトレーニングは、模型実習、ブタなどの動物実習やシミュレーター等しかありません。
アメリカの医師、歯科医師は献体をお借りした実習でのトレーニングを行っているそうです。
今回は臨床経験豊富な外科医師の奥野幸彦先生から、普段我々歯科医師が直接見たり触れたりすることが無い部分から、日常に触れる部分まで、頭頚部の解剖を事細かに丁寧に解説してもらいました。
また上顎洞という副鼻腔への確実かつ安全な治療に関して
日本のインプラント、サイナスリフトの第一人者である菅井敏郎先生より実技を含め参加したドクターに丁寧に教えてもらいました。
参加した先生は、皆経験豊富な先生ばかりでしたが、改めて勉強になったと話していました。
また、難易度の高い骨造成やインプラントの治療に関して村辺均先生より講義と実技を含めて教えて頂き、通常では考えられないような結果を見せて頂き参加した先生も驚かれていました。
アメリカで開業しているjohn Yoshimura先生には、2時間以上に及ぶレクチャーを全て英語でしてもらいました。
世界で活躍する日本人技工士の林直樹氏との治療は、患者にもドクターにも感動を与える様な結果で自分たちの目指すべきところだと再認識しました。
その他アメリカで活躍している日本人歯科衛生士Mie Choe先生からは、日本ではまだ一般的ではないプロフィーの臨床について、歯科衛生士として日々見ているメインテナンスの奥深さ、ただ口の中を診てキレイにするだけではなく、身体や心の変化、口の中のみならず口腔外の癌など定期メンテナンスをしているからこそ気づける衛生士の大切さを学ばせてもらいました。
学んできた事ばかり書きましたが、私もこの先生達と一緒に参加した先生方に
これまで海外や国内で学び経験してきた事を献体をお借りしてレクチャーおよび実習をさせてもらいました。
私が担当した分野は一般の歯科医師が解剖の知識や経験が少ないと手を出すのが難しい領域への処置のついてでしたが
外科医の奥野先生の解説と合わせて日本でブタ実習で行うレクチャーとは比べものにならない大変有意義な実習になったと思います。
私のお休み中、患者さんにご不便をおかけしたかもしれませんが
休日も返上して自分の技術、経験値、知識をアップデートすると共に、日本の歯科医師がより安全に確実に治療を行い、笑顔の患者さんが増えるお手伝いをさせてもらいました。
これからも笑顔が増えるように頑張りたいと思います。
院長の神山でした。