こんにちは、井上です( ˆoˆ )
朝晩だいぶ過ごしやすくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は骨粗鬆症の薬と、歯科治療の関係についてお話したいと思います。
ひとくちに骨粗鬆症の薬といっても、いろいろな種類があります。
・ビタミン製剤
・カルシウム製剤
・ビスフォスフォネート製剤 などなどです。
ここでよく歯科で問題に挙げられるのが、ビスフォスフォネート製剤です。
簡単に言うと、骨の代謝バランスをわざと変える働きがある薬です。
この薬を飲んでいて抜歯などの処置をすると、顎の骨が壊死するとの見解があるため、飲んでる方は抜歯が出来ない・・・もしくは抜歯前に休薬しないといけないと言われていました。
・・・が、それはひと昔前のお話。
今は、薬をお休みしなくても抜歯が可能だという見解に変わってきています。
実際、顎の骨の壊死が起こる確率は0.3%にも満たないくらいです。
0でない限り、可能性があることをお伝えしないといけないので、脅しのようになってしまうのは心苦しいのですが・・・(^_^;)
しかし、必要があって処方されている薬をお休みするリスクの方が、ずっと高いと言われています。
そして、壊死が起こる最大の原因とされているのが、口腔内環境の不良です。
逆に言えば、抜歯する前にお口の中の環境を完璧にしていれば恐れることはない!と言うことです。
ただし、飲んでる年数が長い方や、糖尿病の方、他にも薬を飲んでいる方、喫煙習慣のある方などはリスクが若干あがるので、注意が必要です。
ご自身でも、なぜこの薬を飲んでいるのか、いつから飲み始めたのかを知っておくことが大切です。
そして、一番重要なことなのですが、
これらの知識がある方で、勝手に薬を中断する方が、たまにいらっしゃいます。
絶っ対にやめてください!!!
必要と判断した時は、こちらからかかりつけのお医者さんに手紙を書いて、必ず確認を取っています。
自己判断で中断するのは、絶対にやめてくださいね。
補足ですが、血液をサラサラにする薬も、同じ理由で勝手に中断する方がいますが、大変危険なのでやめてください。
特にこちらは命の危機にも関わりかねません。
どちらにしても、飲んでることは必ず治療前に伝えてください。
お薬手帳をお持ち頂けるとベターですd(^_^o)