いつもブログを見ていただきありがとうございます。
少しでも歯医者の謎の解決、見ている人のデンタルIQを高められるような話を
していければと思っています。みなさま今年もよろしくお願いします。
歯医者で苦手なもの、嫌なものランキングの上位に入るものとして
歯の治療の前後に歯型を採る『型取り』があると思います。
冷たかったり、大きなねんどみたいなのが苦しくてね〜と言う声を耳にします。
わかります・・・・でも、きれいな型を採るとことはとても大切なんです!
なぜなら、その型を使って噛み合わせや、歯の形を分析、診断するからです。
また、治療で採る歯型は、そこから石こう模型を作り
歯を作る専門家 歯科技工士さんによって丁寧に口に入る入れ歯や、かぶせる、つめる歯を作ってもらうために使用します。
その為に、しっかりと精度の高い歯型を採ることが必須となります。
だから、
「苦しいかもしれないけど、しばらく動かないでくださいね。」(数分間)
となるわけです。
しかし、近年その型どりにも変化が出てきました。
精度の高い方をデジタルで採ることができるんです。
iOS(intra Oral Scanner)といって、(iPhoneのOSではないですよ!)
口の中を撮影する事で型を採ることができます。
歯を連続撮影により様々な角度から撮影する事で3D模型(立体模型)を作り出します。
その場で歯型が画面に映ると皆さん驚かれます!
そして、
「前みたいなぐにゅって口の中に大きな塊が入ることがなくて
すごく楽だった。」
「あのねんどみたいなのが口に入るの苦手だったんだよね〜」
などという声を頂きます。
iOSのいいところは、それだけじゃないんです。
今までの作業は
①歯を削る →②型を採る準備 →③型どり →④石こう模型 →⑤模型を調整
→⑥ワックスで歯の模型を作る →⑦金属に置き換える →⑧金属の調整 →⑨金属枠に上にセラミックを盛り付ける →⑩焼いて仕上げる(数回くり返し) →⑪調整して完成
ざっと書きましたが、実際にはもっと細かい作業が間に入ってきます。
歯科技工士さんの細かい丁寧な手作業がたくさん入ってきます。
また何種類かの材料を使うことでベテランの技工士さんでも誤差をいかに調整するか苦労されるのです。
iOSによって作業工程が激減します。そしてその間の誤差が全てカットされるわけです。
①②は同じですが、
③iOSでスキャンして型どり →④デジタルデータで歯の形を作る →⑤削り出して調整 →⑥焼いて仕上げる →⑦完成
作業工程が半分くらいになり、また使用する型どり材料、石こう、ワックスなどいくつも歯になる前に材料による膨張変形などを計算しながらの作業がほとんど無くなります。
それだけ精度の高い、そして頑丈な歯ができあがります。
この他、矯正治療では、治療の前後のイメージがとてもわかりやすく見ることができます。
歯の治療は今まで試着のようなことができないため、みんなイメージするのが難しかったと思いますが
これによって変化がとてもわかりやすくなります。
かなり先端を行っている治療法ではありますが、
当院では10年近く前から使用しているため、機械の癖、技工士との連携もベテランです。
何かの理由で壊れてしまった歯を治療するわけですから、
できるだけ頑丈で、精度の高い、長く持つ歯であって欲しいですよね?
コロナ禍で、学んだり、トレーニングしたりすることもスタイルが変わってきましたが
なかむら歯科のスタッフは、ドクターのみならず衛生士、アシスタントもふくめ、常に勉強を続けていきます。
たくさんの患者さんに笑顔になってもらうために、
日本ではちょっと嫌われ者の歯医者さんが、なりたい職業となりますように
情報発信も続けていきます。