全国的に梅雨入りが宣言され、天気が落ち着かない日々ですがいかがお過ごしでしょうか?
紫陽花が咲きはじめ、雨でも彩りを探す季節ですね。
今日は、最近相談の多い口が開けづらい、顎が痛い、歯ぎしりで舌が痛いという方に多く見られる共通する症状「肩こりがひどい」という事に関して、少しお話させていただきます。
まず、鎖骨のあたりを触ってつばを飲み込んでみてください。
ピクッと筋肉が動くのが伝わらないでしょうか?
私達の体は1つの動作を行うときでも、意外といろいろな部位の筋肉や神経を使っています。
口の中でそれが顕著なのは「飲み込み」の時です。例えば、上を向いて何か飲み込もうとするととても難しく、多くの場合はむせてしまいます。
その様に関係する事に「肩こり」と「歯ぎしり」の関係があります。
以前もブログで話した歯ぎしりですが、まず歯ぎしりにはいくつか種類があります。
その中でも、「食いしばり」と「舌を押し付ける(力を入れる)」タイプの歯ぎしりをしてしまう方は特に「ひどい肩こり」に悩まされるケースがあります。
そういった場合、鎖骨の後ろにある前斜角筋という首と肋骨をつなぐ筋肉か僧帽筋という首から背中に広くつながる筋肉が緊張し、硬くなっていることが多いです。
これらはマッサージなどで一時的に軽減はしますが、一時的に疲労している筋肉痛などと原因が違うため、すぐに元の様に硬く「肩こり」の状態に戻ってしまいます。
その為、当院ではスプリントというマウスピースを用いて、「食いしばり」や「舌を押し付ける(力を入れる)」タイプの歯ぎしりの軽減をするように、勧めております。
基本的に保険治療の範囲内です。
実際に歯科治療で肩こりのすべてが治るということはありません。
特に自分自身で実感することは「加齢による筋力の低下」や「運動不足による間接可動域の減少」があります。
年齢と共に健康でいることの難しさを日々実感しております。
一方で歯科医院として少しでもお読みの方の手助けが出来ればと考えます。
ご相談だけでもお待ちしております。